
旅行や出張の際、こんなことを思ったことはありませんか?
- 到着後すぐに観光したいけど、キャリーケースが邪魔
- 空港のロッカーに預けると、取りに戻るのが面倒
- お土産が増えた帰り道、重たい荷物を持って帰りたくない
そんな悩みを解決してくれるのが、JALやANAが提供する「手荷物配送サービス」です。
空港で荷物を預けた後、到着空港で受け取らずに自宅やホテルなどで後日受け取れるという便利な仕組み。
この記事ではサービスの内容や利用方法、注意点、そしてエピソードも交えて詳しくご紹介します。
1. 航空会社の手荷物配送サービスとは?
JALやANAが提供するこのサービスは、搭乗時に預けた荷物を到着空港では受け取らず、直接自宅や宿泊先などに配送してくれる仕組みです。
ロッカーを使わずターンテーブルもスキップできるので、観光や移動がぐっと楽になります。
2. 航空会社別サービス詳細
◆ ANA「快速宅空便/スーパー快速宅空便」
- サービス種別:
- 【快速宅空便】…翌日以降に自宅等へ配送
- 【スーパー快速宅空便】…一部エリアで当日配送(宿泊施設限定)
- 当日配送の対象となる到着空港:新千歳、羽田、中部、伊丹、関西、福岡、那覇
- 料金(2026年5月18日まで):
- 快速宅空便:2,500円/個(税込)
- スーパー快速宅空便:3,500円/個(税込)
- 合計重量が許容量を超えた場合は超過料金が必要。
- 配送可能先:国内の自宅、ホテルなど(民泊除く)
- 支払い:現金もしくはANA旅行券
- 注意点:2026年5月19日から料金や制度が変更予定。
👉ANAの快速宅空便/スーパー快速宅空便はこちら
◆ JAL「手ぶらでおでかけサービス」
- 対象路線:JAL国内線(松本-伊丹便、コードシェア便を除く)
- 料金:1,500円/個(税込、専用カバー代含む)
- 合計重量が許容量を超えた場合は超過料金が必要。
- 配送可能先:自宅、ホテル、ゴルフ場など(離島除く)
- 受付方法:搭乗手続き後、出発空港の手荷物カウンターで申込
- 配達日数:翌日以降(当日配達不可)
- 支払い:現金のみ
👉 JALの手ぶらでおでかけサービスはこちら
3. 実際に見かけた乗客の話
「福岡→羽田乗り継ぎ→新千歳」の移動スケジュール
しかし途中で不要な荷物を手放したいので、名古屋の自宅に送りたいけどできる?

こちらの搭乗券では、名古屋への配送は「できません」
なぜならあくまで手荷物扱いとなるため、自身が乗る便に搭載しなければならないからです。
私はグラハンとして実際にこのような手荷物を扱った経験がありますが、「手荷物=自分が乗る便で運ぶ」といった原則は変わりません。
つまり経由地で手荷物だけ降ろすことや、経路に全く関係ない場所に送ることはできません。
もし荷物だけ別の場所に送りたい場合は、ヤマト運輸や日本郵便などの宅配便が便利です。
4. 手ぶらサービスと宅配便の違い
項目 | 航空会社の手ぶらサービス | 宅配・郵送サービス |
---|---|---|
扱い方法 | 手荷物(自分が乗る便に搭載) | 貨物(便は無関係) |
到着空港 | 自身の搭乗券の行き先 | 配送業者が指定 |
配送先 | 到着地の自宅・ホテルなど | 全国 |
当日配送 | ANAのスーパー快速宅空便のみ | 不可 |
配送方法 | 航空会社と配送業者による発送 | 配送業者による集荷・発送 |
5.注意点
時間に余裕をもって空港へ
JAL・ANAともにこのサービスは手荷物自動預け機は利用できませんので、有人カウンターでの手続きが必要となります。
伝票記載や料金の支払いなど手続きに時間を要するだけでなく、カウンターが混雑している可能性も大いに考えられます。
出発時刻20分前までに保安検査場を通過できるよう、早めの移動がおすすめです。
キャッシュレス決済は使えない
現金を持ち歩く習慣がない方は要注意です。
JALは現金のみ、ANAは現金もしくはANA旅行券での支払いとなり、クレジットカードやQRコード決済サービスは利用できません。
カウンターで困ることのないように、利用する際は事前に準備しておきましょう。
まとめ|知る人ぞ知る、すごく便利なサービス
JAL・ANAが提供する手ぶら配送サービスは、「到着空港で荷物を受け取らずに済む」という画期的なシステムです。
観光や移動が快適になる一方で、配送先やルールには注意が必要です。
旅行や出張のストレスを減らすためにも、目的に応じて賢く使い分けてみてくださいね。