
「仕事終わりに飛行機で移動して、翌日の現場に備えて前泊!」
最終便での週末のライブ遠征を予定している方にこそ、この記事を読んでほしい。
なぜなら「飛行機には乗れたのに、空港からホテルまで行けなかった」というリスクがあるからです。
しかも空港によっては深夜にターミナルビルが閉館するケースもあり、外で夜を明かす羽目になることもあります。
今回は私が実際に目撃した終電を逃した人たちの話をもとに、最終便で到着した後の注意点と回避法をご紹介します。
【1】最終便の「到着後」が盲点
飛行機の出発時刻や搭乗手続き、持ち物など、出発に向けた準備は万端でも「空港に着いたあとの移動手段」まで確認していますか?
新幹線のように最終列車で到着したあとに、在来線で目的地まで移動できるとは限りません。
特にLCCや夜遅めの便を使うと22時~23時台に空港へ到着するケースも多く、
- 電車やモノレールの終電が終了
- リムジンバスの運行が終了
- タクシーがつかまらない
- 空港ターミナルが閉館して追い出される
という移動手段に困ることもあります。
【2】実際にいた「終電を逃した人たち」
以前、空港で最終便で帰ってくる友人を待っていると、乗客たちが到着口に次々と現れました。
しかしその先にある電車の電光掲示板は、すでに表示が消灯しており、行き先はすべて空白。
最終列車にすでに発車済みで、営業は終了していたのです。
掲示板の前ではスーツケースを引いた乗客たちが立ち尽くし、「電車もう終わってるの!?」と困惑と怒りの声も聞こえてきました。
さらにバス乗り場も「本日の運行は終了しました」の表示で、あたりは静まり返り、人影すらありません。
タクシー乗り場へ行った人たちも、1台も待機車両がなかった様子。
地元民として交通事情を分かっている身からすると、1つ前の時間帯を予約するなどの対策はできますが、そうでない人からするとさすがに厳しいと思いました。
【3】終電が早い空港(主要空港)
最終便の到着時間と空港から市街地へ向かう公共交通機関の終電が連動していないこともあります。
事前に確認しておきたい空港の一例をまとめました。(2025年6月現在)
空港名 | 最終便の到着時間帯 | 終電(平日) |
---|---|---|
新千歳空港 | 23:00以降 | JR千歳線 23:21 手稲行 |
成田空港 | 23:00以降 | JR成田線 23:42 千葉行 京成本線 00:09 宗吾参道行 京成成田スカイアクセス線 23:08 京成高砂行 |
中部国際空港 | 22:30以降 | 名鉄空港線 23:31 名鉄岐阜行 |
関西国際空港 | 22:30以降 | JR関西空港線 23:43 日根野行 南海空港線 23:55 なんば行 |
また飛行機が遅延した際や、預け荷物の受け取り、館内の移動のことも考慮した余裕を持った計画が必要です。
また関西国際空港ではpeach便が第2ターミナルに到着しますが駅は第1ターミナルの近くにあるため、専用バスでの移動が必要となります。
実際に航空会社によっては公式サイト上で深夜到着便に関する注意喚起を実施しており、公共交通機関が終了している時間帯に到着する便を利用する際は、あらかじめタクシー・レンタカー・空港周辺ホテルなどの代替手段を確保するよう呼びかけています。
【4】夜間閉館する空港もある
「空港なら朝までいられるでしょ?」と思っていると危険です。
空港によっては深夜にターミナルビルが閉館し、空港泊ができない可能性があるのです。
代表的な例:
- 新千歳空港:最終便到着後に完全閉館し滞在不可。
- 福岡空港:最終便到着後に完全閉館し滞在不可。
- 中部国際空港:一部エリア・通路が夜間閉鎖される。
24時間空港でも閉館する施設もあるので、事前にチェックしておきましょう。
【5】回避するための主な対策
- ✅ ホテルはなるべく空港近くを選ぶ(タクシーでも出費は最低限に)
- ✅ 空港からホテルまでの交通手段と終電を事前確認
- ✅ 空港の閉館時間や空いている施設を調べる
- ✅万一のために 空港に併設されているホテルも候補に(宿泊料金は比較的割高)
まとめ|「乗れたから安心」ではなく「降りた後も要確認」
最終便は仕事終わりでも移動が出来る便利な手段である一方で、馴染みのない場所だと降りた後に移動手段がないリスクもはらんでいます。
- ✅ 空港からの終電
- ✅ リムジンバスの有無
- ✅ タクシーの稼働状況
- ✅ 空港ターミナルの閉館時間
この4つは最終便を予約する前に必ず確認すべきポイントです。
楽しみにしてきた推し活遠征を気持ちよくスタートできるように、しっかり準備して向かいましょう!