飛行機の座席移動はOK?空席を見つけた時の移動のタイミングとは

航空

日本の航空会社では航空券に自身の座席が記載されており、好きな席に座ることはできません。

しかし明らかに空席があるのに隣には別の乗客がいて、その空席に移動したいなんて考えたことはないでしょうか?

ここではより快適なフライトを過ごすためのルールやテクニックをご紹介します。

機内での座席移動は可能なのか?

結論から言うと航空会社によります。自身の乗る予定の航空会社に合わせて確認しましょう。

  • LCC(格安航空会社)※ピーチ・アビエーション/ジェットスター/スプリング・ジャパンなど

LCCは運賃が低価格である分、大手航空会社が提供しているサービスを有料化や廃止していることから、座席指定が有料であるケースがほとんどです。そのため安全面だけでなく予め追加料金を支払った乗客との公平性を期すためにも、座席移動は基本的に禁止されています。またピーチ・アビエーションでは公式サイトにて、NGの旨を明記しています。

ピーチ・アビエーションお客様サポートhttps://support.flypeach.com/hc/ja/articles/115001302873

  • FSC(大手航空会社)※日本航空(JAL)/全日本空輸(ANA)
  • MCC(中堅航空会社)※スカイマーク/エア・ドゥ/ソラシドエア/スターフライヤーなど

CA(客室乗務員)に相談し、案内された席であれば移動はOKです。飛行機は安全に飛ぶために客室、貨物室、そして燃料などで重量とバランスが綿密に計算された乗り物です。そのため好き勝手に移動することは絶対に認められません。飛行機の種類にもよりますが座席が3~4か所に区分けされていて、そのゾーン内の移動であればCAの判断で許可されますが、ゾーンを超える場合はパイロットの許可が必要となります。しかし事前に移動人数の上限を把握していることもあるので、聞いてみても良いかもしれません。

座席移動のタイミングは?

ドアが閉まった後、CAがシートベルト着用確認に巡回するタイミングが良いでしょう。

  • 理由① 「Weight & Balance」が完成した後だから

出発直前に重量とバランスを算出したデータ(Weight & Balance)が、パイロットに届きます。しかし搭乗が終わっていても、貨物室で手荷物搭載に関するトラブルが起きた場合、他とのバランスを保つために客室での座席移動が禁じられる場合があります。たとえば特殊な形状をした手荷物が多いと、計算上では搭載可能でもいざ積んでみると収まりきらないケースがあり、前方の貨物室に積む予定だった手荷物の一部を後方にバランスの許容範囲内で移動させることも珍しくありません。他にもドアが閉まった直後はCAがドアの設定変更など他の重要な業務を行っているので、シートベルト確認の時がベストなのです。

  • 理由② 空席かどうか自分でも確認できる

このタイミングだとほとんどの乗客が着席しているので、自身の目でも空席を確認しCAに相談することが可能です。また100席以下の小型機はCAの数も少ないので、1人のCAが代表して座席移動を募ったり勧めてくれたりする場合もあります。しかし空席に見えても、故障や汚損などで座席として使えない場合もありますので悪しからず。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

航空会社や条件によって様々ですが、運が良ければ座席移動も叶わないわけではありません。より快適な空の旅を楽しめるよう、ルールの範囲内でチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました