
飛行機に乗る際に悪気なく持ち込んだものが、危険物として手荷物検査で止められることがあります。

これくらいは大丈夫じゃない?
そう思っている人ほど引っ掛かります。
空港で慌てないために国内線の手荷物検査のルールと、注意すべきアイテムを詳しく解説します。
なぜ手荷物検査で止められるのか?
手荷物検査の目的は航空機の安全確保です。
電車やバスと違って緊急時にすぐに止まることはできないので、安全性を確実にクリアした状態で出発する必要があります。
ですので国内線でも危険物を持ち込もうとすると、保安検査場で止められてしまいます。
「これくらい大丈夫」や「知らなかった」という言い訳が定番ですが、ダメなものはダメです。
お気に入りの物を泣く泣く手放すことにならないように、ルールを事前にチェックしておきましょう。
国内線の手荷物検査で引っかかるもの
① 液体物
国内線は国際線と違って100ml以下の持ち込み制限はありませんが、液体物のチェックはあります。
✖ 手荷物検査で止められる液体物
- ペットボトル飲料(未開封ならOK、開封済みは別途検査が必要)
- 水筒(空港によっては目の前で飲んで見せる場合があります)
② モバイルバッテリー・電子機器
モバイルバッテリーは預け荷物には入れられませんが、機内持ち込みであれば可能です。
✖ 引っかかるケース
- 大容量バッテリー(160Wh以上)は持ち込みもNG
- コードレスヘアアイロン(バッテリー着脱タイプならOK)
【対策】
- ワット数を確認する(100Wh以下ならOK、100~160Whは航空会社の許可が必要)
- バッテリーの取り外せるコードレスヘアアイロンを持参する
バッテリー着脱式のコードレスヘアアイロンはこちら。

日本国内に出回るコードレスヘアアイロンの約90%がバッテリー着脱不可です。
手荷物として預けることも、機内に持ち込むこともできません。
持ってきてしまった際には手放すことになるので、購入する際はバッテリーの着脱を確認しましょう。
取り外せないのに「機内持込可」と書いている商品もあるので、要注意です。
上記写真のヘアアイロンはAmazonから購入可能。
③ 刃物・工具類
カッターやハサミはもちろん、意外なものもNGになります。
✖ 持ち込みNGのもの
- カッター・ハサミ・爪切り(刃渡り6cm以下ならOK)
- ワインオープナー(スクリュー部分が凶器扱い)
- マルチツール(ドライバーやナイフ付きのもの)
【対策】
- 預け荷物に入れる
④ スプレー・ガス缶類
スプレーは持ち込みできるものと、NGなものがあるので要注意!
✔ 持ち込みOK
- ヘアスプレー
- 制汗スプレー
✖ 持ち込みNG
- ライター用ガス・塗料スプレー
- 大容量の殺虫剤
【対策】
- 蓋をして預け荷物にする(ただし一部は預けるもNG)
もし手荷物検査で止められたら?
もし手荷物検査で止められたら、以下の2つの方法があります。
① その場で処分(2個以上のライター・大容量のモバイルバッテリーなど)
② 預け荷物に変更(カウンターに戻って手続き)
特に160Wh以上のモバイルバッテリーはその場で破棄するしかないので、絶対に持ってこないでください。
まとめ:国内線の手荷物検査をスムーズに通過するコツ
・モバイルバッテリーは預け荷物NG! 必ず機内持ち込みへ
・刃物・工具類は基本預け荷物へ
・スプレーはかならず蓋つきで、殺虫剤・塗料スプレーはNG
飛行機に乗るときは、荷物の中身を事前にチェックしておくことが大事!
国内線だからといって油断せず、しっかり準備しておきましょう。
それでは良い旅を。