
推し活遠征、キャンセル料も補償される時代へ——
ありそうでなかった、でも本当はずっと欲しかった。
そんな“オタクの本音”にこたえて登場したのが、推し活キャンセル保険。
ライブや舞台のために飛行機やホテルを予約した遠征オタクの多くが、体調不良やイベントの中止で「行けなかったのに交通費も宿泊費も丸ごと自己負担…」という苦い経験をしています。
この保険は、損保ジャパン100%出資の少額短期保険会社「Mysurance」が提供。
国内外の交通費・宿泊費を対象に、体調不良、感染症、交通機関の遅延、イベントの中止、家族・ペットの不幸といった幅広いトラブルに備えることができます。
申し込みはスマホで完結で、航空券単体やツアー予約なら日帰り遠征でも加入OK。
本記事では国内遠征組のオタク向けに、詳しく解説します。
推し活キャンセル保険とは?
「推し活キャンセル保険」は、オタクのための遠征特化型キャンセル保険。
ライブや舞台のために予約した交通費・宿泊費を補償する内容で、推し活メディア「Oshicoco」とも公式コラボしサイトを開設。
遠征にかかる実費損失を補償する、これまでになかった“神制度”です。
補償されるのは交通費と宿泊費
補償対象は以下の通りです(チケット代は対象外)。
- 飛行機・新幹線、バスなどの交通費(新幹線、バスは単体予約の場合は対象外)
- ホテルなどの宿泊費
キャンセルした際は、「申し込み時点の予約代金」を上限として補償されます。

要するに宿泊を伴う遠征やツアー予約なら、全額保障されます。
※宿泊を伴わない、夜行バスや新幹線の単体予約は対象外なので注意!(日帰りでもツアー予約ならOK)
詳しくは公式サイトで、ご確認ください。
補償対象となるケース
次のような「やむを得ない理由」でキャンセルになった場合、補償の対象になります。
- 本人の体調不良(入院・通院を含む)
- コロナやインフルエンザなどの感染症
- 家族・ペットの死亡など急な不幸
- イベントの中止または延期
- 交通機関の遅延・運休(2時間以上)
証明書(診断書・中止証明など)が必要となります。
補償対象外のケースにも注意
以下のようなケースは補償対象外となります。
- 推しが出演キャンセルしたが、代演によりイベントは開催
- 自己都合(仕事・家庭の事情、気分の問題など)
- 診察を受けていない軽度の体調不良
- イベントは開催されたが、悪天候で参加を断念
- 延期により行けなくなった
- チケット代は補償対象外
👉 詳細はMysurance公式FAQをご確認ください。
2025年6月に運搬中の火災事故で衣装などが全焼した「東京リベンジャーズ」は、大阪公演の初回はプレビュー公演となったものの、イベントは実施されたの保障の対象外となります。
なおチケットは保障の対象外であり、本公演は返金にも応じる旨の発表がありました。
上記公演に関する記事はこちら
実際の補償事例
- 地震によるイベント中止 → 約20,700円
- 当日の急な舞台中止 → 約16,000円
- 自身の体調不良により参加できず→約50,000円
遠征オタクの5人に1人がキャンセルを経験
Mysuranceの調査によると推し活のために遠征した人のうち、5人に1人が何らかの理由でキャンセルを経験。
さらにそのうち3人に1人が3万円以上の損失を自己負担していました。
しかしながらキャンセル保険の加入率はわずか10%以下で、「もっと早く知っていれば…」という声が少なくありません。
体験談|あの時この保険があれば…
私自身も推しがコロナで出演キャンセルとなり、北海道遠征が丸ごと無駄になったことがあります。
イベント自体は開催されたため補償は受けられず、航空券もホテル代も返金不可。
「行けなかったうえにお金まで消えた」という苦い記憶だけが残りました。
当時この保険があれば、絶対に入っていました。
今後の推し活遠征では、迷わずこの保険を活用したいと思っています。
まとめ|推し活キャンセル保険とは
- 損保ジャパン100%出資のMysuranceが提供
- 補償対象は交通費・宿泊費(※チケット代は対象外)
- 適用されるのは体調不良・感染症・家族の不幸・イベントの中止・遅延など
- 自己都合や「推しだけ出演しない」ケースは補償対象外
- 保険料は数百〜数千円、スマホで申し込み完結
- 補償額には契約時に決められた上限あり
- 遠征オタクの5人に1人がキャンセル経験あり
「知ってるかどうか」で、安心感が大きく変わる。
推しに会えない悲しみ+出費のダブルパンチを防ぐためにも、ぜひ一度この制度をチェックしてみてください。
ちなみに推しに会えなかったときの精神的な負担は、残念ながら保険では解消してもらえないそうです。