
「LCCといえば、機内持ち込みは厳しい!」なんて、思っている人も多いのではないでしょうか。
もちろんその通りです。
多くのLCCでは「2個までかつ合計7kgまで」というルールが採用されており、重さをチェックされます。
大手航空会社でも「2個まで」のルール自体はありますが、多少オーバーしていても指摘されることはほとんどなく、重さを量られることもありません。
そのため「LCCは荷物が厳しい」という印象につながっているのです。
この記事では、なぜPeachがここまで厳しいのかという理由から、7kgを超えたときの対処法、そして安く預けるためのコツまでわかりやすく解説します。
Peachの機内持ち込みルールは「合計7kgまで・2個まで」
Peachの機内持ち込みルールは、合計2個・合計7kgまでです。
キャリーケース1個+リュック1個
スーツケースだけで5〜6kgあることも多く、思った以上にシビアな数字です。
なお超過した場合は機内に持ち込めず、その場で預けるか手放すしかありません。
ANA・JALとの比較
ANAやJALも「機内持ち込み2個まで」となっていますが、多少オーバーしても指摘されないことが多く、重量チェックもほとんどありません。
結果として2個以上持ち込む人がいても、収納棚が不足すれば貨物室に回すことで解決できます。
一方でPeachは受託手荷物が有料という仕組み。
もし超過分を無料で貨物室に回せば料金設計が崩れ、事前に申込んだ人との公平性も保てません。
そこで入口での計量から徹底的に管理しているのです。
なぜPeachは荷物チェックが厳しいのか?
LCCならではのコスト構造
LCCは低運賃の代わりに、荷物やサービスを細かく有料化しています。
機内持ち込みを厳しくすることで、超過分を受託手荷物として収益化できる仕組みが成り立っています。
座席密度と収納棚の関係
Peachが使うA320シリーズは、ANAやスターフライヤーなど大手航空会社が使う同型機と収納棚の容量は変わりません。
しかし、LCCは座席数を多く詰め込んでいるため、1人あたりの収納スペースは少なくなります。
そのため、ルールを逸脱すると棚がすぐに埋まり、遅延や安全面でのリスクが増します。
航空会社 | A320(ceo)座席数 |
ANA | 146席 |
スターフライヤー | 150席 |
Peach | 180席 |
料金設計と公平性
大手なら無料で貨物室に回せますが、Peachでは「預け入れ=有料」。
その場で無料対応してしまえば、事前申込した人との公平性が崩れるため、入口から厳格に管理しているのです。
冬場の事情
冬はコートや厚手の上着を収納棚に入れる人が増え、ただでさえ不足しがちなスペースがさらに圧迫されます。
こうした季節要因も、荷物制限が厳しくなる理由の一つです。
荷物が7kgを超えたときの選択肢
その場で預け入れになるケース
7kgを超えれば預け入れを指示されますが、当日申込は料金が高いだけでなく、現金は使えません。
利用できるのは以下の方法のみです。
- クレジットカード
- Peachポイント
- 国内空港のみQRコード決済
現金しか持っていないと対応できないため要注意です。
現在は18歳からクレジットカードを作れる上にQRコード決済も対応しているので、当日慌てるケースは少ないかもしれませんが、筆者が学生の頃にゼミ合宿で乗った際にLCCの特性を把握していない同期が多く、重量超過かつ誰もクレジットカードを持っていなかったため、航空券を手配した私がチェックイン締切時刻も迫る中で立て替えたことが懐かしいです。
事前申込が断然お得
預ける可能性があるなら、事前にオンラインで申込むのが鉄則です。
空港当日より大幅に安く済みます。
運賃タイプによる違い
スタンダード運賃以上なら受託手荷物1個は無料。
最安のシンプルピーチは有料なので、チケット選びの段階で確認しておくと安心です。
空港での厳格なチェック体制

Peachの「厳しさ」を最も実感するのは空港の保安検査場です。
一部空港にはPeach専用レーンがあり、入口で計量し、クリアしなければ列に並べない仕組みになっています。
超過した場合はカウンターに戻され、その場で預けるよう指示されます。
搭乗時間が迫っていて荷物整理に時間を要するとチェックイン時刻に間に合わなくなるので、余裕を持って空港に到着することが大切です。
空港に到着すべき時間はこちらで解説。
荷物を軽くするためのコツ
- スマホやモバイルバッテリーはポケットへ
電子機器は重いだけでなく、現在はモバイルバッテリーを機内で鞄に収納できませんのでポケットへ移しておくと余裕ができます。 - 上着は着込む
冬場はスーツケースに入れるより着込んだ方が重量を抑えられます。しかし保安検査では脱がないといけません。 - お土産は宅配を利用
帰りに荷物が増えるなら、空港から宅配便を利用するのがおすすめです。
モバイルバッテリーの機内での取扱い方法の変更は、こちらで解説。
まとめ|Peachは厳しいけど、ルールを知れば安心
- Peachは機内持ち込み2個まで・合計7kgまで
- 大手と違い、多少の超過でも容赦なく計量チェックされる
- 当日預け入れは割高で現金不可(カード・Peachポイント・QR決済のみ)
- 事前申込が最も安く、スタンダード以上は1個無料で預け可能
- LCCならではの運賃体系や収納棚事情が「厳しさ」の背景
- 冬場は上着で棚が埋まりやすいため特に注意
大手と同じ感覚で利用するとトラブルにつながりやすいのがPeach。
しかしルールを理解し、事前に準備しておけば余計な出費も避けられ、安心して搭乗できます。
それでは良い旅を。