出発時刻まで10分以上もあるのに、空港の館内放送で呼び出された経験がある人もいるのではないでしょうか。飛行機に乗るのが初めての人や慣れていない人にとって、「出発時刻」が指すものが何か、少し混乱することがありますよね。実際の出発時刻と搭乗時刻、そして空港に到着してからの手続きの流れについて詳しく解説します。
1. 出発時刻とは?
出発時刻とは、「飛行機が動き出す時刻」です。これはドアが閉まる時刻ではなく、飛行機が駐機場を離れる瞬間を指します。また電車やバスと異なりドアが閉まった後すぐに動き出せるわけではないので、飛行機とターミナルを繋ぐ搭乗橋を外す時間も必要です。したがって、出発時刻ギリギリに到着しても、電車のように駆け込みで乗ることは大変難しいので、注意が必要です。
しかし、ここで混乱しやすいのが「搭乗時刻」や「搭乗口締切時刻」です。これら通常、出発時刻の少し前に設定されています。「搭乗時刻」に決まった基準はありませんが、出発時刻20分~25分前に案内が開始されるケースが多いのが特徴です。ここでは確実に飛行機に乗り遅れないために、搭乗口締切時刻に注意をしましょう。
各種手続き締切時刻(国内線)
搭乗手続き締切 | 保安検査場締切 | 搭乗口締切 | |
---|---|---|---|
全日本空輸 (ANA) | 出発時刻20分前まで | 出発時刻20分前まで | 出発時刻10分前まで |
日本航空 (JAL) | 出発時刻30分前まで | 出発時刻20分前まで | 出発時刻10分前まで |
スカイマーク | 出発時刻20分前まで | 記載なし | 出発時刻15分前まで |
ソラシドエア | 出発時刻20分前まで | 出発時刻20分前まで | 出発時刻10分前まで |
Peach | 出発時刻30分前まで | 出発時刻25分前まで | 出発時刻20分前まで |
Jetstar | 出発時刻30分前まで | 記載なし | 出発時刻15分前まで |
Spring Japan | 出発時刻30分前まで | 記載なし | 出発時刻25分前まで |
2. なぜ早めに空港に行くべきか
空港ではチェックインや保安検査、そして搭乗口への移動など、いくつかの手続きが必要です。特に空港が混雑している場合、時間に余裕を持って行動することが大切です。最近はスマートフォンでのオンラインチェックインを導入する航空会社も増えて、カウンターでの手続きが省略される場合もありますが、手荷物を預ける必要がある人は、出発時刻の1時間前までに到着することをおすすめします。
また手荷物を預けない人も、搭乗口までの移動にも時間がかかる場合があるので、早めに空港に到着しておくと安心です。特に羽田空港のような広い空港だと、保安検査通過後に10分以上歩くことも珍しくありません。
3. 空港到着後の流れ
・チェックイン
出発の1〜2時間前に空港に着くことをおすすめします。そこでは予約した際に発行されるQRコードや予約番号を準備して、チェックイン手続きを済ませましょう。最近は自動チェックイン機や係員カウンター以外にも、スマートフォンで完結できるオンラインチェックインを導入する航空会社もあります。特に手荷物を預ける予定のある人は、早めに預けてしまう方が身軽になりますね。
・保安検査
機内に持ち込む手荷物や身に付けているものに、発火物や、有毒物質、凶器などの危険物がないかを確認しています。2019年より強化され、「上着」や「くるぶしが隠れる靴」も脱いで検査を行うことから保安検査は非常に時間がかかります。特に混雑時は30分近くかかることもあります。
・搭乗口に向かう: 出発時刻の約30分〜45分前には搭乗口に到着しておくと良いでしょう。搭乗口の位置によっては、少し歩くこともあります。またバスで駐機場で向かう便は、特に早めの到着がおすすめです。
4. まとめ:早めに空港へ!
飛行機の出発時刻=飛行機が動き出す時刻なので、出発時刻を過ぎると飛行機は飛び立ってしまいます。なるべく早めに搭乗口に到着して、トイレ、喫煙、お土産の購入など、余裕を持った時間を確保しましょう。また乗客が全員揃えば定刻よりも早く出発できるのも、飛行機ならではのメリットです。したがって空港の手続きや混雑状況を考慮して、早めに出発することをおすすめします。