ANAで買ったのに別会社の飛行機?コードシェア便の仕組み

えっ、ANAで予約したのに違う飛行機!?


そんな経験をしたことはありませんか?

空港に行ったら搭乗口には見慣れない航空会社で、無事に到着地にたどり着くか不安になりますよね。

実はそれ、コードシェア便かもしれません。

航空会社同士の提携によるこの仕組み、メリットがたくさんあるのですが注意点もあります。

今回はコードシェア便の仕組みや、見分け方を詳しく解説します。

コードシェア便とは?

複数の航空会社が提携して一つの便を共同で運航する仕組みで、相乗りのことです。

例えばANAのホームページや旅行会社で「ANA便」として予約したのに、当日空港で乗る飛行機が別の航空会社のものだった、というケースがあります。

これは ANAが提携先の航空会社の便を、自社の便名(NH○○○)として販売 しているためです

【例】北九州空港⇒羽田空港

スターフライヤーの飛行機を使用して運航しますが、スターフライヤーのサイトでは「7G74便」、ANAのサイトでは「NH3874便」として販売されています。

空港の搭乗口のアナウンスで「○○航空、▲▲航空、■■航空との共同運航便でございます。」というのを聞いたことはありませんか?

海外の航空会社とコードシェアしている場合は、10社くらいアナウンスが続くこともあります。

なぜコードシェア便というシステムがあるのか?

コードシェア便が存在する理由はいくつかあります。

①ネットワークの拡大

ANA単独では運航できない路線でも他の航空会社と提携することで、多くの目的地へアクセスできるようになります。

例えばANAが運航していない地方路線でも、提携先の航空会社の便をANA便として売ることができます。

②便数の増加・利便性の向上

コードシェアを活用することで、乗客はより多くの便を選択できるようになります

例えばANAが1日1便しか運航していない路線でも、他社便をANA便として共同運航できれば乗客の選択肢が増えます。

マイラーには大変ありがたい話ですね。

③コスト削減

航空会社は新たに自社便を増やすよりも、提携会社とコードシェアすることでコストを抑えつつ、より多くの顧客にサービスを提供できます。

空席だらけで2便飛ばすよりも共同で1機を満席にして飛ばす方が、コストパフォーマンスは高いのは一目瞭然ですね。

コードシェア便にはどんな航空会社がある?

航空会社の多くは航空連合に加盟しているため、世界中の航空会社とコードシェアを行っています。

特に国内線では、以下のような航空会社とのコードシェアが一般的です。

【ANA】

提携航空会社主な就航エリア特徴
エアドゥ新千歳・旭川・函館など北海道と本州を結ぶ路線が中心
ソラシドエア羽田・宮崎・鹿児島・那覇など九州と羽田を結ぶ路線が多い
スターフライヤー羽田・北九州・福岡・関西・
山口宇部など
黒い革張りのシートが特徴
IBEXエアラインズ仙台・福島・名古屋など小型ジェット機で運航
オリエンタルエアブリッジ長崎・五島列島小型プロペラ機が中心
天草エアライン熊本・天草JALとANAの両方とコードシェア

【JAL】

提携航空会社主な就航エリア特徴
フジドリームエアラインズ静岡・名古屋(小牧)・松本などカラフルな機体が特徴
オリエンタルエアブリッジ長崎・五島列島JALとANAの両方とコードシェア
天草エアライン熊本・天草JALとANAの両方とコードシェア

コードシェア便の見分け方

予約した便がコードシェア便かどうかを見分けるには、以下のポイントをチェックしましょう。

①予約画面の表記

航空会社や旅行会社の予約ページでは、「運航会社:○○航空」と記載されていることが多いです。

例えば「ANAの便名(NH2452)だけど、運航はソラシドエア」といった形です。

②チケットの確認

航空券(eチケット)にも運航会社が記載されています。

「ANA運航」ではなく「ソラシドエア運航」などと書かれていれば、当日乗るのはソラシドエアの飛行機です。

③搭乗口や案内板

空港の搭乗案内には、便名と使用する飛行機の運航会社の両方が表示されることが多いです。

コードシェア便の注意点

①機材・座席が違う

コードシェア便では提携会社の飛行機に乗るため、座席の配置や設備が予約した航空会社と異なることがあります。

例えばスターフライヤー運航の便は黒い革張りのシートで、ANAの機内とは雰囲気が違います。

②サービス内容が異なる

コードシェア便では機内サービスは運航会社のルールに従う ため、全て同じとは限りません。

無料Wi-Fiが使えなかったり、ドリンクサービスのラインナップが違ったりします。

③航空会社ラウンジ利用やマイル積算の違い

例えばANA便として予約しても、運航会社のルールによっラウンジが使えない場合があります。

またマイルの積算率が異なる場合もあるので、マイルを貯めている人は要チェックです。

まとめ

コードシェア便は、航空会社同士の相乗りのような仕組みです。

ネットワーク拡大や便数の増加などのメリットがある一方、運航会社によって機材やサービスが異なるため、予約時にしっかり確認することが大切です。

次回飛行機に乗る際は、ぜひチェックしてみてくださいね。

それでは、良いフライトを。

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