
「子どもを膝の上に乗せて飛行機に乗りたいけど、何歳まで大丈夫?」

「座席を取らなくても本当に無料?」
旅行や帰省の計画を立てる時に、こんな疑問を持った方もいるのではないでしょうか。
飛行機での子供の膝上搭乗には年齢制限や航空会社ごとのルール、さらには料金がかかるケースもあります。
ANAやJALなどの大手航空会社では無料でも、LCCでは膝の上でも有料になることがあるのです。
また意外と知られていないのが、子供の人数制限やドリンクサービスの制限などの安全面のルール。
子どもを2人以上連れて乗る場合や、座席を確保してチャイルドシートを使いたい場合にも、航空会社によって対応が異なります。
この記事では、
- 膝上に乗せられる対象年齢と料金
- 国内主要航空会社8社のルール比較表
- 座席を確保する場合の注意点
- 酸素マスクや座席配置などの安全ルール
をわかりやすく解説します。
初めての子連れフライトでも安心して準備できるように、実体験をもとに丁寧にまとめました。
膝の上に乗せられるのは何歳まで?
航空会社ごとに若干の違いはあるものの、以下のような年齢設定が一般的です。
- 「2歳」までOK(ANA・JAL・スカイマークなど)
→ ANAは2026年5月19日から1歳までに引き下げ予定 - 「1歳」までOK(LCC:ピーチ、ジェットスター、スプリング・ジャパン)
→膝上でも別途料金が必要なケースもある
航空会社ごとの膝上搭乗ルールまとめ(国内線)
航空会社 | 膝上搭乗できる年齢 | 膝上搭乗の料金 | 座席を確保する場合 |
---|---|---|---|
JAL | 生後8日〜2歳 | 無料 | チャイルドシート持ち込み可(貸出あり) |
ANA(2026年5月18日まで) | 生後8日〜2歳 | 無料 | チャイルドシート持ち込み可(貸出なし) |
スターフライヤー | 生後8日〜2歳 | 無料 | チャイルドシート持ち込み可(貸出なし) |
ソラシドエア | 生後8日〜2歳 | 無料 | チャイルドシート持ち込み可(貸出なし)。年齢によって利用条件が異なる。 |
スカイマーク | 生後8日〜2歳 | 無料 | 予約センターで受付 |
ピーチ | 生後8日〜1歳 | 無料 | コンタクトセンター、空港カウンターで予約。チャイルドシート持ち込み可(貸出なし) |
ジェットスター | 生後8日〜1歳 | 有料(1,600円) | 予約センターで受付 |
スプリング・ジャパン | 生後15日〜1歳 | 有料(1,500円) | 座席を確保できない(膝上のみ) |
※1 ANAは2026年5月19日からルールが変更になるので注意!
この日からANAはサービス内容を大幅に変更しますが、子どもの航空券も該当します。
①幼児の対象年齢の引き下げ
- 2026年5月18日まで⇒生後8日~2歳
- 2026年5月19日以降⇒生後8日~1歳
よって2歳からは小児運賃となるので、注意が必要です。
②小児運賃の変更
◆2026年5月18日まで
(1)大人運賃額の25%割引相当額となる運賃
- プレミアム運賃
- ANA VALUE PREMIUM3
- ANA SUPER VALUE PREMIUM28
- ANA FLEX
- ANA VALUE
- ANA SUPER VALUE
- ANA VALUE TRANSIT
- ANA SUPER VALUE TRANSIT
- ANA SUPER VALUE SALE
(2)大人と同じ運賃額(必要マイル数)となる運賃
- プレミアム障がい者割引運賃
- プレミアムBiz
- Biz
- アイきっぷ
- 障がい者割引運賃
- 介護割引
- 特典航空券
- いっしょにマイル割
◆2026年5月19日以降
(1)大人運賃額の25%割引相当額となる運賃
- フレックス
- スタンダード
- シンプル
(2)大人運賃額の50%割引相当額となる運賃
- 株主優待割引
(3)大人と同じ運賃額(必要マイル数)となる運賃
- Biz
- 島民割引
- 特典航空券
航空券の種類もスリム化されて分かりやすくなるだけでなく、株主優待割引に小児運賃ができたことは大きなポイントです。
幼児にも座席を確保する場合の注意点
膝上搭乗の対象年齢でも、大人と同じように座席を確保することは可能です。
その場合は小児運賃が適用され、チャイルドシートの使用することもできます。
なおソラシドエアには独自のルールが定められているので、注意が必要です。
【ソラシドエア】子どもの年齢と人数によって利用条件が違う
生後8日~1歳
- チャイルドシート有⇒利用可能
- チャイルドシート無⇒「シートベルト着用サイン」転倒時は膝の上に着席
既に膝上にもう1名幼児がいる場合は、シートベルト着用サインが転倒した際に2人抱えるわけにはいきませんので、チャイルドシート有で乗る必要があります。
2歳
- チャイルドシート有⇒利用可能
- チャイルドシート無⇒利用可能
小児運賃を払えば0歳の子供と一緒の場合でも、一緒に乗ることができます。
ドリンクサービスで熱い飲み物が頼めないことも?
膝上に子どもがいると、機内サービスで熱い飲み物(コーヒーやスープなど)を断られることがあります。
これは揺れた際に熱湯がこぼれて火傷するリスクを避けるためです。
飛行機に乗った際は冷たい飲み物から選びましょう。
膝上の子どもは1列に1人までの理由
航空機の座席には並びの座席数分+予備1個の酸素マスクが備え付けられています。
たとえば3人掛けの場合、酸素マスクは4個です。
そのため大人3人+膝上の子ども2人が同じ列に座ると、緊急時に酸素マスクが足りません。
これを避けるため、1列に膝上の子どもは1人までと制限されているのです。

複数の子連れの場合の座席配置のおすすめ
- 通路を挟んだ左右の席に分かれる
- 前後の列に分かれる
予約時やチェックイン時に航空会社へ相談すれば、安全に配慮した座席配置を案内してもらえます。
まとめ|膝上搭乗のルールを知って安心の空旅を
子どもを膝に乗せて飛行機に乗るには年齢制限・料金・ルールなど、事前に知っておくべきポイントがいくつもあります。
ポイントまとめ
- 膝上搭乗は、ANA・JALなどは「2歳」、LCCは「1歳」が上限
- ジェットスター(1,600円)・スプリングジャパン(1,500円)は膝上でも有料
- 座席を確保する場合は小児運賃が必要。チャイルドシートの対応は会社によって異なる
- 酸素マスクの都合で1列に膝上の子どもは1人まで
- 熱い飲み物は提供不可
ルールを把握しておけば、子どもも大人も安心してフライトを楽しめます。
お子さまとの空の旅、どうぞ安全で快適なひとときを。