最新保安検査スマートレーン!早くて快適な仕組みを徹底紹介

空港での保安検査で混雑や手間にイライラしたり、保安検査締切時刻にハラハラした方もいるのではないでしょうか?

実は主要空港を中心に、「スマートレーン」という最新型の保安検査機が普及しつつあります。

ペットボトル飲料もノートパソコンもカバンから出さずに検査ができるので、従来の検査レーンと比べて格段にスムーズで便利です。

国内でも導入空港が増えてきており、初めて見た時は驚くかもしれません。

この記事ではスマートレーンの特徴や使い方、2025年7月現在で導入されている日本国内の空港について詳しくご紹介します。


スマートレーンとは?

JAL公式サイトより引用

スマートレーンとは混雑緩和とスムーズに手荷物検査を終えることができる、新しい保安検査の仕組みです。

複数の乗客が同時に検査レーンを利用できるため「ファストトラベル」の取り組みの一環として、国内初として伊丹空港で2017年にトライアル運用が開始されました。


スマートレーンの特徴

複数人が並行して準備できる

従来は1人ずつ順番に荷物をトレーに載せていましたが、スマートレーンでは3~4人ほどが同時に準備可能です。

急いでいる人はサッと済ませて先に進めるので、待ち時間の短縮につながります。

パソコンや液体物をカバンから取り出さなくて良い

高度化された保安検査装置の導入により、カバンに入れたまま検査を受けられるようになりました。

荷物が多くても後ろの人からのプレッシャーを感じることはなくなります。

※伊丹空港など一部の空港では取り出す必要がありますので、案内表示をご確認ください。

再検査もスムーズ

X線画像で怪しいものが写った場合、該当トレーだけを別レーンに流されて再検査へ。

後続の検査は止めずに進行できるため、全体の流れが止まりません。

セキュリティレベルはそのまま

便利になったからといって、検査の精度が落ちているわけではありません。

むしろ導入によって、より迅速かつ厳密なチェックが可能となっています。


日本国内の導入空港(2025年7月時点)

以下は、スマートレーンが導入されている主要空港です(※一部エリア限定の場合あり)。

  • 羽田空港(第1ターミナル 国内線B/C/E/F保安検査場)
  • 羽田空港(第2ターミナル 国内線A/B/C保安検査場)
  • 羽田空港(第3ターミナル 国際線)
  • 成田空港(第1・第2ターミナル 国際線)
  • 関西国際空港(第1ターミナル 国内線)
  • 関西国際空港(第2ターミナル 国際線)
  • 中部国際空港(国内線・国際線)
  • 福岡空港(国内線・国際線)
  • 新千歳空港(国際線)
  • 那覇空港(国内線A保安検査場)

※新千歳空港は2025年度中に国内線での運用開始予定。

※関西国際空港の第2ターミナル(国内線)では2026年春頃に運用開始予定。

スマートレーンの利用方法

  1. トレーを取り出す
     自動で補充されるトレーを取り出して、手荷物を載せます。パソコンや液体物を取り出す必要はありません。
  2. ベルトコンベアに載せる
     自分の準備が終わったら、トレーをベルトコンベアに乗せてそのままX線検査へ。
     保安検査場に並んでいた順ではなく、荷物をレーンに流し終えた人から順に進みます。
  3. 身体検査を受ける
     ゲートを通ってボディチェックし、問題がなければそのまま通過できます。
  4. トレーを回収・移動
     検査後の荷物は指定された位置で受け取り、トレーは自動で戻っていきます。
     係員がトレーを定期的に運搬する必要がなく、検査業務に集中できて効率的です。
保安検査場のご利用方法(出典:日本航空)

検査が緩くなったわけではない

スムーズに検査を通過できるようになりましたが、セキュリティが緩和されたわけではありません。

ジャケット・コート類は脱ぎますし、くるぶしの隠れる靴はスリッパに履き替える必要があります。

もちろん持ち込み可能なものが増えたわけでもありません。

あくまでも手間と待ち時間が減る仕組みであることは、覚えておくと良いでしょう。

保安検査のルールはこちらで解説しています。

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まとめ:出張・旅行の頼もしい味方

スマートレーンは単なる新しい設備ではなく、空港体験を大きく変える最新技術の賜物です。

特に時間との勝負であるビジネスパーソンや、荷物が多い旅行者にとっては救世主ともいえる存在。

久々に空港を利用する方は「いつの間にこんなに便利になったの!?」と驚くはずです。

まだ導入されていない空港もありますが、今後ますます拡大が予想されます。

次に空港を利用する際は、ぜひスマートレーンを体験してみてくださいね。

それでは良い旅を。

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