飛行機に乗るとき、何気なく持ち込んだものが手荷物検査で引っかかることがあります。検査官に止められて、やり直しをしている人も見たことはありませんか?「これくらい大丈夫だろう」と思っていたら、まさかのNG!なんてことも。 空港で慌てないために、国内線の手荷物検査のルールと引っかかりやすいアイテムを詳しく解説します。

なぜ手荷物検査で止められるの?
手荷物検査の目的は航空機の安全確保。電車やバスのように途中で乗客を降ろすことはできないので、他の乗り物よりも危険物の関するチェックは非常に厳しいです。国内線でも危険物や規制対象の荷物を持ち込もうとすると、保安検査場で引っかかることがあります。
悪気はなくても「これくらい大丈夫」や「知らなかった」という理由で止められることが多いのが特徴。以下のルールをしっかり押さえておけば、スムーズに通過できます!
国内線の手荷物検査で引っかかるものリスト
①飲み物
国内線は国際線ほど厳しくないですが、液体物のチェックはあります。
✖ 手荷物検査で止められやすい液体物
- ペットボトル飲料(未開封ならOK、開封済みは別途検査をされます)
- 水筒の入った飲料(検査官の前で飲んで見せるケースもあります)
いずの場合もカバンから出して検査用のトレーに入れておきましょうね。
② モバイルバッテリー・電子機器
バッテリー類を預けることはできませんが、機内に持ち込むことは可能です。しかし電子機器は検査場でカバンごと通すと引っ掛かる場合があるので、注意が必要です。なおモバイルバッテリーは、カバンの中に入れたまま保安検査が可能ですのでご安心ください。
✖ 引っかかるケース
- スマートフォンやパソコン、タブレット(カバンから出してトレーに入れればOK)
- バッテリーの取り外しができない、コードレス仕様のヘアアイロン
外出先で便利なコードレスヘアアイロンですが、飛行機に乗る際は事前に注意が必要です!ご自身の持っているものがバッテリーを取り外せるタイプかどうか、確認してみてください。もし取り外せない場合は預けることも、機内持ち込みもできません!これから購入予定の人は、コード付きかバッテリー着脱式のコードレスヘアアイロンを選ぶことをオススメします!!

③ 凶器類
カッターやハサミはもちろん、凶器になり得るものは基本的に全てNGになります。
✖ 持ち込みNGのもの(代表例)
- ナイフ・ハサミ類(先が尖っておらず、刃渡り6cm以下のハサミならOK)
- 先の尖ったもの
- バット、木刀、竹刀
- 工具類(小型のマルチツールもNG)
機内への持ち込みはできませんが、可燃性がなければ預け荷物に入れることは可能なのでチェックイン前に確認しておきましょう。
④ スプレー缶類
スプレーは持ち込みできるものと、NGなものがあるので要注意!ここでは迷いがちなものや、うっかり持ち込んでしまいがちな代表例をご紹介します。
✔ 持ち込みOK(1人あたり、合計2ℓもしくは2㎏まで)
- ヘアケア用品(ヘアスプレー、育毛剤、黒彩スプレー、など)
- スキンケア用品(制汗剤、シェービングフォーム、化粧水など)
- 医療品(エアーサロンパス、虫よけスプレーなど)
✖ 持ち込みNG
- カセットコンロ用ガス、キャンプ用ガス
- 塗料スプレー
- 殺虫剤、農薬
- スポーツ用の酸素缶
機内に持ち込めないスプレー缶類は、基本的に手荷物として預けることもできません。現地で調達するか、トラック輸送などの飛行機を使わない手段での配送を検討しましょう。
【実話】大量の武器を持った、テロリストと疑われる
私自身、過去にあらぬ疑いをかけられ、手荷物検査で恥ずかしい思いをしました…。
帰省した際に使わなくなったサーキュレーター(小型扇風機)を引き取り、さらにお土産に大量のサバ缶をもらいました。
それらをボストンバッグに詰め込み空港へ行くも、保安検査場で検査員さんがモニターをじっと見つめている…。
そして言われたのが、
「プロペラと大量の金属類がありますね」
私からすると不審物がある認識はないので、堂々と中身をすべて出すことに…。
確かに手短に終わるはずの国内線でカバンの中身を全て出して並べる姿と、そこから出てきたのがサーキュレーターと、大量のサバ缶 が並んだ様子は怪しすぎました(笑)
もちろん危険物ではなかったので持ち込めましたが、
機内で必要のない物は予め預けておこうという教訓になりました。
もし手荷物検査で止められたら?
基本的には下記のうち、いずれかを選ぶことになります。
① その場で処分(2つ以上の小型ライター・バッテリーの外せないコードレスヘアアイロンなど)
② 預け手荷物に変更(カウンターに戻って手続き)
どちらの荷物に入れるかの目安
「預け手荷物」と「保安検査」では検査基準が異なります。
❢NGとされる基準❢
【預け手荷物】貨物室で発火したら困るもの
【保安検査】凶器になり得るもの
一部の例外はありますが、迷った際は逆で考えてみましょう。可燃性のあるものは機内持ち込み、逆に凶器になりそうなものはカウンターで預けることをオススメします。
国内線の手荷物検査をスムーズに通過するコツ
✅ モバイルバッテリーは預け荷物NG!
✅ 飲み物は未開封でもカバンから出してトレーに入れる
✅ 刃物・工具類は預け荷物へ
✅ バッテリーの取り外せないコードレスヘアアイロンは持ってこない
✅ ライターは1個まで
飛行機に乗るときは、荷物の中身を事前にチェックしておくことが大事!
国内線だからといって油断せず、しっかり準備しておきましょう。