

飛行機に乗る予定だけれど、太っているしシートベルトの長さが足りなかったらどうしよう…
そんなふうに不安に思った人もいるのではないでしょうか?
実際にシートベルトの長さに不安を抱く乗客は少なくなく、航空会社では体型に関わらず安心して搭乗できるよう延長ベルトを用意しています。
さらに、延長ベルトが必要なくても多くの人がシートベルトの装着方法を間違っていて、本来の安全性を確保できていないケースもあります。
この記事では、誰でも安心して飛行機に乗るための延長ベルトの仕組みや使い方、そして全乗客に共通する正しいシートベルトの締め方まで徹底解説します。
飛行機の「延長ベルト」とは?

飛行機のシートベルトは車と違って伸縮性がないため、体型によってはシートベルトが届かない方のために延長ベルトが用意されています。
- 正式名称はエクステンションベルト
- 通常のシートベルトに接続して長さを延ばす補助具
- 体格の大きい方、医療機器を座席に固定する方など幅広く利用可能
- 各航空会社で無料で貸し出し
この存在を知っておくだけで、「もし届かなかったらどうしよう」という不安を大きく解消できます。
延長ベルトはどうやって借りる?

事前にお客様センターへ相談
航空券を予約した後にお客様センターへ連絡しておけば、当日スムーズに準備してもらえます。
機内でCAに依頼
搭乗後に「延長ベルトをお願いします」と伝えるだけで大丈夫です。
CAは機内に乗り込む際の乗客を注意深く見ているため、必要そうな方がいれば声をかけられる前から準備していることもあります。
無理に装着しないこと
恥じらいや不要なプライドから、無理にシートベルトを引っ張って装着しようとするのは危険です。
またシートベルトが破損すれば、安全を担保できないだけでなく、その座席自体が使えなくなり、次の便の乗客や航空会社にも迷惑をかけることになります。
困ったときは迷わずCAに声をかけましょう。
自前の延長ベルトは使えるのか?
ネット通販などで「飛行機用延長ベルト」が販売されていますが、日本の航空会社では自前の延長ベルトを機内で使用することはできません。
- 航空会社の安全基準を満たしているか確認できない
- 機体ごとの仕様に適合しない可能性がある
- 万一のトラブル時に安全を担保できない
そのため、機内では必ず航空会社が搭載している、エクステンションベルトを利用しましょう。
持ち込み自体は可能ですが使用できないため、あらかじめ理解しておきましょう。
意外と間違っている人多すぎ!正しい締め方とは
延長ベルトを必要としない人でも、実は誤った位置でシートベルトを締めているケースが多くあります。
離着陸前の客室乗務員の機内アナウンスを、よーーーく聞いてみてください。

シートベルトは腰の低い位置でお締めください
確かに言っていたような気がしませんか?そして守れていますか?
大概の人が実はCAの言うとおりの、正しい装着をできていないのです。
- 誤った位置:お腹の上 → 衝撃時に安定せず、効果が薄れる
- 正しい位置:腰骨のあたり → 骨盤で体を支えるため、安定感が大きく違う
ですのでお腹が出ている方でも、腰の低い位置に合わせれば意外と締まるケースが多いのです。
CAはホスピタリティを持ってさりげなく対応
「もし届かなかったらどうしよう」と身構える必要はありません。
客室乗務員は搭乗時から乗客を観察しており、必要があればすぐに延長ベルトを準備しています。
- 搭乗口や着席時の様子を観察
- シートベルトが届かなそうな人にはCA同士で目線を送り合い準備
- 接客業の中でもホスピタリティマインドを徹底的に教育されているため、大げさに声をかけるのではなく、周囲に気づかれないようにスマートに持ってきてくれる
- 延長ベルトをお願いするのは決して珍しいことではなく、CAにとっては日常的な対応の一つですので躊躇する必要はまったくない
こうした背景があるからこそ、安心して任せられるのです。
まとめ
- 飛行機の延長ベルトの正式名称はエクステンションベルト
- 体系の大きな人でも、安心して搭乗できるよう各社が準備している
- 事前申請でも機内依頼でもスムーズに対応してもらえる
- 無理に締めて壊すのは危険、CAに頼むのが一番安全
- 自前の延長ベルトは持ち込めても使用不可、機内搭載品のみ利用可能
- 延長ベルトが不要な人でも「腰の低い位置で締める」ことが大切
飛行機のシートベルトは、安全と安心のために欠かせないものです。
延長ベルトの存在と正しい締め方を知っていれば、余計な不安を抱かずに空の旅を楽しむことができるでしょう。
それでは良い旅を。