
飛行機に乗るとき、座席のリクライニングを倒していいのかか迷ったことはありませんか?
「せっかくの機能だから使いたい」「でも後ろの人に迷惑かも」と考える人は多く、SNSでも話題になるテーマです。
実際、機内トラブルの要因として挙げられるのが、「リクライニングをめぐる行き違い」。
前後の座席は距離が近く、わずか数センチの角度が快適さを左右するため、デリケートな問題になりやすいのです。
特に国内線の普通席は座席間隔が狭く、同じ長距離移動でも新幹線とは事情が少し違います。
ここでは飛行機のリクライニングに関する基本ルール、マナー、国内線での実態について解説します。
リクライニングの基本ルール
リクライニングは航空会社が用意した設備で、倒すこと自体はマナー違反ではなく誰もがが自由に使えます。
ただし、安全上の理由から離陸と着陸の際は必ず元の位置に戻す必要があります。
CAが離着陸の前に「座席の背もたれとテーブルを元の位置にお戻しください」とアナウンスするのはそのためです。
緊急時の姿勢保持や脱出経路確保のために欠かせないルールなのです。
さらに日本の航空会社では「リクライニングをご利用の際は、後ろのお客様にご配慮ください」と必ず案内が入ります。
そこまでする必要はないとも思いますが、いかにも日本っぽさを感じますね。
国内線で倒す人が少ない理由

誰にでも使う権利のあるリクライニングですが、国内線では利用する人はあまり見かけません。
その理由を解説します。
フライト時間が短い
東京〜大阪(約1時間)、東京〜札幌(約1時間半)など、国内線は移動時間が短めです。
わざわざ背もたれを倒す必要性が薄く、そのまま座る人が大半です。
座席間隔が狭い
普通席のシートピッチはおおむね76〜79cm。
角度を倒しても快適性の向上はわずかで、後席への影響のほうが大きく感じられることもあります。
着陸前に戻さなければならない
せっかく倒しても、着陸態勢に入ると戻さなくてはなりません。
寝ているとCAに起こされることもあり、面倒に思う人も多いです。
日本人特有の気遣い文化
「周囲に迷惑をかけたくない」という心理が強く、結果としてリクライニングを遠慮する傾向があります。
海外ではフルに倒すのが当たり前の国もありますが、日本では「なるべく使わない」文化が根付いています。
トラブル事例

リクライニングをめぐっては、実際に次のようなトラブルが起きやすいです。
- 飲み物をこぼす
前の人が急に倒した衝撃で、テーブル上のドリンクが倒れてしまう。 - ノートPCやタブレットが使えなくなる
後ろの人が作業しているときにリクライニングされると、画面が圧迫され作業が困難になる。 - 不快感を与える
無言で勢いよく倒されると、「配慮がなかった」と感じる人が多い。
航空会社への苦情の中でも「前席の急なリクライニング」は定番であり、ちょっとした配慮不足が大きな不快感につながります。
トラブルを避ける方法
倒す前に軽く振り返る・一声かける
目線や仕草だけでも「これから倒しますよ」と伝えることで印象が変わります。
ゆっくり倒す
勢いよく倒すと後席への衝撃が強く、テーブル上の物がこぼれる原因になります。
後ろが食事や作業中なら控える
ドリンクの時間は避けるのがベターです。
長距離フライトでは積極的に活用
国際線や3時間以上の便では体への負担が大きいため、リクライニングを使ったほうが快適。
周囲に配慮しながら利用しましょう。
国内線は倒さなくても困らない
1〜2時間程度なら直立のままでも問題なし。
眠っても「うとうと」程度なら十分過ごせます。
リクライニングが倒せない座席もある
すべての座席でリクライニングできるわけではありません。
- 非常口付近の座席 … 非常時に通路を確保する必要があるため、背もたれが固定されている場合があります。
- その他構造上の理由で倒せない座席 … 壁や設備との兼ね合いで機能が制限されているケースもあります。
座席指定の際に「リクライニング不可」と表示されることが多いため、気になる人は予約時に確認しておくと安心です。
まとめ
飛行機のリクライニングは、使うことに全く問題はありません。
しかし国内線普通席ではフライトが短く座席も狭いため、結果的にあまり使われないのが実情です。
結論としては、「倒してもいいけれど、倒さなくても困らない」。
大切なのは正しいルールを理解したうえで、周囲へのちょっとした気遣いを忘れないことです。
それだけで無用なトラブルを防ぎ、快適で穏やかな空の旅を楽しめます。
それでは良い旅を。