エアラインスクールに通わないとCAになれない？
そんな疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。
エアラインスクールは客室乗務員やグランドスタッフを目指す人向けに、面接対策や業界知識、接客マナーなどを学べる専門スクールです。
体系的に試験対策ができ、同じ志望の仲間と切磋琢磨できるメリットがあります。
しかし費用は数十万円に及ぶこともあり、通ったからといって必ず合格できるわけではありません。
実際に独学や大学の就職支援だけで内定をつかんだ人も数多くいます。
この記事ではエアラインスクールの特徴や費用面、効果についてわかりやすく解説します。
エアラインスクールとは？
エアラインスクールは、CA（客室乗務員）やグランドスタッフを目指す人のための専門スクールです。
面接練習や所作指導、業界知識の習得など、採用試験に必要なスキルを集中的に学べます。
エアラインスクールの特徴
航空会社直営
- 特徴
JALやANAなど航空会社が運営し、現役CAやOB・OGが講師を務めるケースが多いスクールです。
実際の業務や採用基準に直結した内容を学べます。 - メリット
- 現場の最新情報や採用傾向を直接知ることができる
- 実際の施設を使用した指導が受けられる
- 企業ブランドの安心感がある
- 採用選考時に推薦を得られる場合がある
- デメリット
- 開催地域や募集人数が限られている
- 受講料が高めで、競争率も高い
民間
- 特徴
CA・グランドスタッフ採用対策に特化した民間運営のスクールで、全国各地に展開しているところもあります。
期間やレベルに応じたさまざまなコースが用意されており、社会人や学生など幅広い層が利用できます。 - メリット
- 面接・筆記・英語・所作を総合的に学べる
- 複数の航空会社に対応できる
- コースやレッスン内容のラインナップが細かく幅広い（短期集中・長期・個別指導・段階別の面接対策など）
- 外資系航空会社の受験対策や語学レッスンにも対応
- デメリット
- 長期コースで数十万円と高額
- 学校ごとの質に差がある
- 飛行機と直接触れ合うようなプログラムは基本的にない
大学内での提携・学内講座
- 特徴
大学のキャリアセンターが主催し、エアライン志望者向けの特別講座を提供しているケースです。 - メリット
- 無料または低料金で受講できる
- 授業と両立しやすい
- デメリット
- 内定者による経験談による講座がメインだと、内容が基礎レベルに留まりがち
実体験から見えた注意点
エアラインスクール出身者は面接での佇まいが独特で、良くも悪くも一目瞭然でした。
普通にしていれば良い印象なのにどこか斜に構えた雰囲気で、宝塚音楽学校の受験を連想させるような立ち居振る舞いの人も。
もちろん全員ではありませんが型にはまりすぎると自然な会話や表情が失われ、面接官との距離感が生まれやすくなります。
CAは華やかなイメージが先行しがちですが、本来は保安要員であることを忘れてはいけません。
それぞれの特徴を理解した選択が重要
- 採用試験の傾向と対策を体系的に学べる
- 面接や立ち居振る舞いの練習ができる
- 同じ志望の仲間と情報交換できる
- 業界理解が深まり、入社後のミスマッチ防止につながる
- 費用が高額（長期で数十万円）
- 通ったからといって必ず合格できるわけではない
- 型にはまりすぎて個性が薄れる可能性
- 学校ごとのカリキュラムや講師の質に差がある
通わなくても合格できる？
もちろん可能ですし、独学や大学のキャリアセンター活用だけで内定を獲得したCA・グランドスタッフは多数います。
大学とのWスクールではなくアルバイト、ボランティアなども有効な経験になります。
本当に通うべきか考えよう
通ってみてもいい人
- 経済的に余裕があり、徹底的に対策したい人
- 試験傾向やマナーを体系的に学びたい人
- 自分に合うかどうかを短期コースで試したい人
通わなくてもいい人
- 自分で情報収集や面接練習ができる人
- 費用を英語力向上や旅行経験に充てたい人
- 大学の特別講座やキャリアセンターを活用できる人
まずは「傾向と対策本」で様子を見てから考えることもおすすめで、Amazonでも販売されています。
『外資系・国内系エアライン客室乗務員グランドスタッフ採用試験の傾向と対策 』
まとめ
エアラインスクールは、採用試験対策や業界理解を深めるうえで有効な手段です。
面接練習や立ち居振る舞いの習得、同じ志望の仲間との情報交換など、得られるメリットは多くあります。
しかし、必須ではありません。
スクールに通わなくても大学のキャリアセンターやボランティア、接客業の経験などを活用して内定を得た人はたくさんいます。
ポイントは費用・時間・得られる効果のバランスを冷静に考えることです。
経済的に余裕があり体系的に学びたい人には強い味方になりますが、独学や無料サポートでも十分合格を目指せます。
また型にはまりすぎず、自分らしさや保安要員としての意識を保つことが、面接官の印象を左右します。
最終判断は「自分が何を補いたいのか」、「それに対してスクールが本当に必要か」で決めることが大切です。
じっくりと時間をかけて、納得のいく答えを探してみてくださいね。
